大学生には休学って選択肢もある -その1-

休学を体験した身として、ちょっと興味ある人に休学について書きます。
体験談や感想ではなくこれから休学する方のために、内容、手続き、注意すべき点をまとめようと思います。

休学で何をするか?
 はじめの一歩として、まず考えて欲しい事です。
休学経験者の方々の目標には、留学(語学留学含む)、インターンシップ、世界一周などが多いように思います。
とても立派な目標ばかりで、「自分の目標なんて…」と考えることもあるでしょう。
けれど、自分にとって価値がある目標であることが大切です。
私の場合、最初は具体的目標はありませんでした。
そのあとで学費・生活費お金を稼ぐ、新しい人やものとの出会いをするという目標を見つけました。
目標がちっぽけに見えても、具体的でなくても、価値があると思うモノならそれを実行しましょう。

休学のを決めるまで
 休学とは大学生活を中断して時間を作るものです。
よって大学で関わる先生や友人。そして自分のご両親と必ず相談しましょう。
特に大学院生で休学する場合、研究が問題になります。
企業と連携したり、先生と協力している研究ならば企業と先生に迷惑をかけてしまいます。
たとえ学部生であっても、学費を払ってもらっているご両親や指導教員の許可が必要です。
1日で終わらせるのではなく、どんなに長くなっても何回でも相談をくり返しましょう。
相談することでお互いが納得出来ますし、自分の休学の目標も具体的になると思います。
両親と大学関係に絶対に相談しましょう。

休学の手続き
 国立大学の場合、学務課に休学の意を伝えて申請書を受取ります。
指導教官と保護者の同意書類を作成して提出。
その後学長の許可を受けて休学が決まります。
申請したらすぐ休学できるものではありません。
1ヶ月かかる場合もあるので、早めに行動しましょう。

休学の期間とタイミング
 私の場合は、学期途中の7月から次の年度まで9ヶ月間という休学でした。
学期途中で休学する場合は問題がいくつかあります。

  その学期の学費を納入していければならない

  • 学費免除の申請をする人は免除を受けることができません。

  研究スケジュール変更や講義単位の取消の問題

  • 指導教員の研究スケジュールや企業との共同研究にも期限が決められているので、休学を取り辛い。

  奨学金の終了が早まる

  • 2年の借入を予定していたが1年休学して復学した場合、1年分の奨学金しか借入されない。
  • 休学期間中の貸付が停止していても、実際に借りられる金額は1年分のみ。貸付期間には休学期間も含まれてしまう。

学期途中で休学することは、自分にとっても大学側にとっても殆どメリットがありません。
相談や休学の決定と手続きは休み期間に済ませましょう。

休学に入ったら
 休学に入って講義に出る必要がなくなり、毎日自由な時間が増えたことで生活が不規則・ダラケがちになります。
無駄に時間を消費してしまうこともあるので、規則正しい生活は維持してください。
何を、どれくらいの時間、どのようにするのか具体的にスケジュールをたててください。
 私のおすすめは、日記を書くことです。
いつ、どこで、何を、やっていたか?を具体的に書くことで時間をどのように使っているか自覚することが出来ます。
意外と無駄に時間を使っていることに気がつくと思います。
目標を忘れず行動するために、記録として日記を書きましょう。
休学の一年間なんてあっという間に過ぎます。一日目から行動しましょう。
 大学を離れることは友人や教員と離れることです。
一人になることが多くなり、コミュニケーションする人が限られてしまいがちです。
自分のモチベーション低下やストレスにも影響が出ます。
友人や教員とは定期的に連絡をとって、自分の活動内容や大学の情報を報告・共有することをおすすめします。
 

続く。大学生には休学って選択肢もある。 その2 - kotalaの物語